サムネイル一般皮膚科健康保険適応の一般皮膚科ではアトピー性皮膚炎やニキビ、湿疹、あざ、イボなど乳幼児からご年配の方まで皮膚疾患の治療を行っています。お肌のトラブルは季節や環境の変化、ストレスなど様々な影響が考えられます。投薬で早期に改善する症状もあれば、長い期間をかけて治療が必要な場合もございます。皮膚疾患は人の目に触れる症状なので心理的にも大きな負担になります。
気になる症状や違和感は放置せずに、当院までお気軽にご相談ください。

診療方針

乳児からお年寄りまで安心して安全に受診していただける診療所を目指しています。

地域のかかりつけ皮膚科専門クリニックとして、わかりやすい説明と柔軟な対応に心がけ、ご来院いただいた皆様が笑顔になれるような心のこもった診療を目指しております。そのため 一方的な投薬はせず、患者様お一人お一人にあわせた治療を第一に考えております。皮膚疾患は外的な要因ももちろんございますが、ストレスや生活習慣も大きな要因となっているケースも多いです。皮膚は自分だけでなく誰の目にも見える部分であるため、皮膚の病気やトラブルに見舞われた際の心理的なストレスは想像以上に大きいものです。
皮膚病の場合、再発したり完治まで長い年月を伴うことも多いため、患者様が安心してなんでも気軽に相談できる雰囲気づくりや人と人とのつながりを大切にしています。

発疹、皮膚のかゆみ、いたみなどのお肌のあらゆるトラブルを診療いたします。

当医院では赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年齢、性別の湿疹や肌トラブルに対して診療、治療を行っております。突発的な湿疹や痒み、蕁麻疹(じんましん)、やけど、切り傷、擦り傷などの他に、アトピー性皮膚炎や水虫、イボ、うおのめ、たこ、ニキビなど慢性的な皮膚疾患など症状は実に様々です。当医院ではあらゆる皮膚疾患に関して診察や治療を行っています。大人に多い皮膚疾患、また子どもに多い皮膚疾患について、主な症状と治療方針について紹介させていただきます。

大人に多い皮膚疾患

湿疹、かぶれ
皮膚科では最も頻度の多い疾患です。じゅくじゅくしたものや乾燥してカサカサしたものなど様々です。掻き壊してしまうと湿疹の範囲が広がったり、治るまでの期間が長くなってしまうので早めに受診して治療を開始しましょう。
かぶれは接触皮膚炎と言われ植物や身の回りの生活用品で皮膚炎を生じ、アレルギー性の接触皮膚炎が疑われる場合はパッチテストを行うことがあります。
アトピー性皮膚炎
もともと皮膚の生理学的な異常(皮膚の乾燥とバリア機能異常)があり、そこにほこりやダニや細菌、食物などが入りこむことによってアレルギー反応が起こり慢性的な湿疹皮膚炎を繰り返します。このような悪循環を回避するために適切なスキンケアや炎症をおさえる治療を行い、よい状態の皮膚を日ごろから保っておくことがとても重要です。
ステロイドに抵抗感をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、専門医の診察を定期的に受けて症状に合わせた適切な治療を行うことで副作用の出現を極力避けることができます。状態によりステロイド以外のタクロリムス外用薬などで炎症を軽減させステロイド外用薬の使用量を減らすように努めています。また保湿剤を継続的に使用することで湿疹を予防していくことがとても大切です。
蕁麻疹(じんましん)
体の一部もしくは広範囲に膨疹と呼ばれる虫刺されのような盛り上がった発疹が出現し、数分から24時間以内に消えたり出現を繰り返したりします。多くはかゆみを伴います。
原因は疲労などの体調や寒冷刺激、ウイルス感染など様々でアレルギーの血液検査を行うこともありますが、病因を特定できないことが少なくありません。
治療は主に抗アレルギー薬などの内服治療を行います。
水虫(足白癬)・爪水虫

水虫
白癬菌という真菌(カビの一種)が皮膚の表面の角質で増殖することで発症します。症状は水泡、浸軟(指の間がふやけて白くなる)、皮がむけたりカサカサしたりと多様です。
白癬菌以外の雑菌や湿疹でも似たような症状を呈することがあるため、顕微鏡検査で確認して診断することが大事です。治療には抗真菌剤という外用薬を主に使用しますが、薬でかぶれやすかったり指の間の症状などは難治性のため当院では院内調剤のオリジナルの外用薬を使用することがあります。

爪水虫
白癬菌が爪に寄生することで爪の下の角質が厚くなると濁ってみえるようになり、次第に爪が分厚くなってしまいます。
外用薬で治療することができますが、治療に時間がかかることが多いため根気よく治療を続けることが重要です。内服薬で治療することも可能です。

イボ

大きく分けて加齢で顔などによくできる年齢性のいぼとウイルス感染によってできるウイルス性いぼがあります。
加齢でできるものは、多くはしみの表面がザラザラと盛り上がってできる良性のいぼなので必ず治療する必要はありませんが、皮膚がんと紛らわしいケースがまれにあるため専門医の診察が必要です。その場合は皮膚の一部を採取して病理検査を行います。
摘除を希望される場合は凍結療法を主に行いますがあとが残ることが多いため、よりきれいに治療を希望される方には炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を使用することもできます。
ウイルス性いぼはウイルスが手や足の小さな傷から侵入して発症します。触ったりすることで他の部位にうつってしまうことがあり、多くは押さえると痛みがあります。一般的には液体窒素を用いた凍結療法を行います。足の裏、爪のまわりなどにできたウイルス性いぼは難治性のことが多く、凍結療法をしばらく行ってもいぼがなくならない場合は内服治療や外用療法を行うことがあります。当院ではトリクロロ酢酸などを使用します。

口唇ヘルペス

多くは口唇やその周囲にピリピリした違和感を自覚した後、小さな水泡ができる症状です。期間は人によってまちまちですが、日焼けや風邪を引いたときに繰り返し出現します。抗ウイルス薬は外用薬と内服薬がありますが、できるだけ病院に受診して内服薬の治療を行うことをお勧めします。

帯状疱疹
ほとんどの方が小児の時にかかる水疱瘡が大人になって同じウイルスによって発症します。
多くは体の片側にピリピリとした痛みの伴う水泡が出現します。治療は発症してできるだけ早期に抗ウイルス薬の内服を行いますが、まれに神経痛の後遺症を残すことがあります。神経痛に対して内服治療も行いますが、症状が強い場合は早期にペインクリニックを受診されることをお勧めします。

にきび

多くは顔にできますが、前胸部や背中にもできることがあり治りにくいことがあります。毛穴の入り口が角化といって狭い状態になり皮脂がたまって白いニキビができます。そこにアクネ菌などが増殖すると赤く腫れた状態になり膿んでしまうこともしばしばあります。
アダパレン、過酸化ベンゾイルといった新しい外用薬が最近ではよく使用されます。また漢方薬の内服が奏功することがあります。
自費診療になりますが、イオン導入ケミカルピーリングといった治療もニキビやニキビ跡に効果があります。

乾癬(かんせん)

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)と呼ばれるものが一般的で頭皮、体幹などに厚いカサカサした落屑が付着した赤い斑ができて表面を無理にはがすと出血することがあります。皮膚科ではアトピー性皮膚炎と並んで経過が長い慢性の皮膚疾患です。もともとの体質(遺伝的素因)に生活習慣や感染症といった要因が加わり免疫のバランスが崩れて発症すると考えられています。通常は外用薬(ステロイド、ビタミンD3外用薬)から治療を開始しますが、内服薬(レチノイド、アプレミラストなど)を使用することもあります。比較的狭い範囲の皮疹の適応にはなりますが、外用療法でなおりが悪い場合などに当院ではエキシマライトによる光線治療を行うことができます(尋常性乾癬については保険治療の適応になります)。

子どもに多い皮膚疾患

湿疹、おむつ皮膚炎
子供でも皮膚科では多くの方が受診されます。乳児では肛門周囲からおしり、外陰部が赤くただれてしまいます。カビの一種のカンジダという菌が付着しておきる皮膚炎のこともあるのでなおりが悪い場合は早めに皮膚科を受診して下さい。
とびひ
夏に多く湿疹や虫刺されを掻いているうちに黄色ブドウ球菌などが感染してじゅくじゅくした状態になります。その後あちこちにうつってあっという間に広がっていきます。アトピー性皮膚炎の方は乾燥肌や皮膚炎を放置していると特にかかりやすくなります。 シャワー浴をしっかりして患部を洗浄したり、抗生物質の治療が必要になるので早めに受診して下さい。
いぼ(ウィルス性)
幼児や小学生に最も多くみられます。手足など小さな傷ができやすいところからウイルスが侵入して発症します。触っていると他の部位にうつりやすいので触らないようにしましょう。一般的には液体窒素による凍結治療を行います。詳しくは一般皮膚科の欄を参照して下さい。
水いぼ
このいぼもウイルスが皮膚に感染して発症しますが、やはり幼児や小学生に最も多くみられます。プールで感染することが多いです。 触らないようにして水いぼの周囲に起こりやすい乾燥肌や湿疹に注意して自然に脱落を待つようにしますが、うつりやすい状態の場合はピンセットでつまんで摘除する場合もあります。この場合は完全に摘除する際の痛みを止めることは難しいですが、事前に麻酔のテープを貼ってから治療することもできます。詳しい治療内容は受診した際に医院に問い合わせ下さい。
水痘(みずぼうそう)
最近では乳児期の予防接種が定期になったため以前よりは皮膚科にかかるお子さんが少なくなりました。水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスが主に空気中から感染して2週間くらいの潜伏期間を経て、頭皮や口の中を含めた全身に水疱ができて発熱を伴います。定期接種をうけたお子さんでも発熱しなかったり、発疹が一部だけ出現する軽い症状で発症することもあります。
やけど
乳幼児では誤って炊飯器の蒸気に触れたりしてやけどをしてしまうことが多いです。慌てずにまずはご自宅で30分くらい流水で冷やしてから皮膚科に受診するようにしましょう。 冬にあんかや湯たんぽ、カイロで主に下肢などにできる低温やけどは、はじめは痛みが少なくても深いやけどであることが多いため早めに受診しましょう。深いやけどの場合は治療期間が長くかかってしまうので注意しましょう。 広範囲のやけどや煙などを吸い込んでしまった際のやけどは早急に救急病院を受診して下さい。

治療科目

そのほかに以下のようなトラブルに対応致します。お肌に関するお悩みやトラブルがございましたらお気軽に御相談ください。

  • 脱毛症
  • おできなどの化膿性皮膚疾患
  • 乾燥肌
  • 脂漏性皮膚炎
  • うっ滞性皮膚炎
  • 女性の薄毛
  • くびや腋窩にできる小さなイボ(スキンタッグ)
  • 加齢によるイボ(老人性疣贅、脂漏性角化症)
  • 男性型脱毛
  • 疥癬(かいせん)
  • 慢性湿疹
  • 異汗性湿疹
  • クインケ浮腫
  • 癜風
  • カンジダ
  • マラセチア(毛のう炎)
  • 薬疹
  • 酒さ様皮膚炎
  • ジベルバラ色粃糠疹
  • 丹毒
  • 擦り傷
  • 白斑
  • 日焼け
  • 虫さされ
  • 痒疹・かゆみ
  • 老人性色素斑
  • 炎症後色素沈着
  • 皮脂欠乏性湿疹
  • しもやけ
  • 掌蹠膿疱症
  • ウオノメ・タコ
  • ほくろ
  • 皮膚腫瘍
  • しゅさ
  • ひげそりまけ

イボやほくろ、良性腫瘍など塗り薬では治らない疾患の小手術にも対応します。

イボやほくろ、良性腫瘍など塗り薬では治らない疾患の小手術やしみ治療の相談にも対応します(必要に応じて総合病院の形成外科にご紹介させていただきます) 。 しみ治療としては、ハイドロキノンやトレチノイン外用、肝斑ではトラネキサム酸の内服などを行います。

外来診療で比較的治療の要望の多いスキンタッグ(首のまわりやわきにできる小さなイボで、夏に首の開いた洋服を着るようになると気になったりネックレスがひっかかったりします。)に対しては高周波治療器や液体窒素療法(ドライアイスのようなもので凍結させる治療)、炭酸ガスレーザー治療を行います。治療時に強い疼痛を伴いませんので、ほとんどの場合局所麻酔なしで治療ができます。

小型のほくろや年齢とともにできるイボなどについては、傷跡が比較的残りにくい高周波治療器や炭酸ガスレーザーによる治療も行います。※診察時に病理検査が必要と判断した場合は切除や一部組織を採取する検査を行う場合があります。

しみ、肝斑、ニキビ、ほくろ、イボなどの治療は保険診療内で治療できる方法の他に、当医院では美容皮膚に関する治療も対応しております。美容皮膚科に関しては保険適応外の自由診療となっております。